Past days
先日、Taylor Deupreeのツアーが無事終了した。
魚住は、京都ではSamuraiJazzQuintet, 東京ではSonirとして参加。
まずは、このツアーを企画運営してくださったCubic杉本氏、そして各地のイベントオーガナイザーの皆様に感謝させていただきたいと思います。そして、なによりも当日、ご来場いただいた大勢のオーディエンスの皆様には、本当に多謝。

Sonirライブは、毎回やる度に必ずバージョンアップや新しい試みを入れるので、毎回ドキドキする。自作のアプリケーションなどというものは、作った本人からしてみると不安な事この上ないのである。自作の飛行機で大西洋横断するような、「このエンジン大丈夫か?」的なクリティカルな心配を脳裏に常に描きつつ、本気で演奏を続けるのだ。
そこが即興の面白いところなんだけれども、心臓には悪い。よくある、Ableton Liveだけの演奏とか、非常にスマートで羨ましくもあったり。魚住は、毎回新しい選択肢や試みを提供して楽しんでもらうのが本分だと思ってやっているプロジェクトばかりなので、息を抜いて好きな音を純粋に配置する、趣味的なプロジェクトをもう一つ始めたいなと画策中。
さてさて、Taylorは非常にクールな人だった。さすがNYCよりやってきたという感じで、先日のバスク地方からやってきたDoとは対照的。どちらも魅力的。ちなみに、クールといっても、その物腰がっていう意味で、本人は至極Shyで心優しい人であった。
しかも、一杯CDをくれた(!)んだけど、その中でも特にRICHARD CHARTIERとのコラボレーション作品である、"Specification.Fifteen"というのが本当に秀逸。聴こえるか聴こえないくらいの音量でさりげなく流しておくと、ものすごく強力に精神に作用する。あんまり和的な引用もどうかとおもうけど、「禅」です。これは。気がつくと、リラックスしつつよい形で集中できている自分がいる。音箱用にプログラム書いてる際に、非常にお世話になった。
東京ライブの後は、打ち上げ。YAMAHA絡みの会場なのでTENORIONが供され、みんなで飲み食いしながら触らせてもらう。いろんな人がピコピコさせる。FlyrecのN岸さんと「なんとかこいつを破綻させよう」と、全部のボタンを押したり、同時に10カ所以上押したりと、いろいろしてみたんだけど、ビクともしない。この頑健さ具合は岩井さんの作品にも通じる部分があるなあ。YAMAHAのような巨大企業がこういうものを生産ラインに乗せたっていうことだけで、実は非常に意義があると思った。日本企業はもっとリスクをテイクして新しい価値を提出していくべきですよね。
坂本龍一さんからTaylor Deupree宛に花が届いていて、みんなが最後にそれを分け合って持って帰っていたのが印象的だった。エコですな。
その後、電車がなくなり、杉本さん宅にお邪魔になってしまう。Taylorや12kの皆さんと晩餐。楽しいひととき。翌日は調子に乗って重い機材引きずりながら、みんなの東京散策に付いていったら死にかけてしまった。心地よい人たちとの心地よい時間。
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